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人が育つのが大好き。もっとメンバーを引っ張っていきたい
好きな歴史上の人物を教えてください
織田信長かもしれない....

(尾張守護代織田家に生まれる。戦国時代から安土桃山時代の武将。卓越した戦略で周辺の大名を破り戦国時代を終結に導くが、天下統一を目前に家臣明智光秀の謀反により、本能寺にて自害)

豊臣秀吉は好きじゃない。200年の仕組みを作った徳川家康はいいかなと思うけど、タイプじゃない。ハチャメチャやって、短命だった織田信長かな。でも正直に言うとね、会ったこともない人は好きになれないですね。僕が好きな人物は、実際に会って、話したことがある人。
人がある目標に向かっていくのが大好きで、僕がキヤミーを立ち上げてからから付き合った人で、親しく飲みながら話した人はほとんど全員社長になりました。もともと人は好きでしょ、面白いから。もちろん変なヤツも含めて。しかも自分がやりたくなったら我慢出来ないタイプだから、何かやりたいヤツには一緒にやってやりたくなるんです。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
はじめてのC

椋田実 著

飛び込み営業をしていた時に、営業の見積書が定型なのに手書き、失敗するとまた全部書き直し。その効率の悪さに気付いて、コンピュータを使って見積を作れないかと思ったのが、「はじめてのC」との出会いだったんです。C言語のCも分らず、プログラミングなどまったく分らない状態からのスタートだったので、「はじめてのC」は本屋に行ってはじめて買った技術書でした。とても分りやすかったので助かりました。右も左も分らず、開発室の奥にあった壊れたCADと格闘していた徹夜の日々を思い出しますね。徐々にわかっていく楽しさを毎日味わっていました。
習慣としていることを教えてください
書いて教える、書いて伝える
人にものを教えたり、伝えようとする時は出来るだけ書いて、視覚化する様にしています。めちゃくちゃな文章でもいいので、出来るだけ文字を書く。思い付いたら携帯電話からでも、メールでも、何でもかんでもとにかく文字にする。文章が整ってなくてもいいんです。書くことで、自分が何を伝えたがっているのかが分かる。第三者的に見ることで、自分の考えを冷静に判断することも可能です。口だけで言うと、ああ言った、こう言ったと後でもめることもありますからね。メンバーに指導する時も、出来るだけ書いて伝えることを習慣にしています。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
出会ったすべての人
例えば、最初に会社をたたんだ時には、今まで取引していた会社の社長さんが手を叩いて「吉川苦労したな。これから1人になったんだから、どんどん仕事ふってやるわ」と。ある社長さんは150万円の仕事をとってきて、当時借金まみれだったので「おまえの足元見ていいか。俺に50万円の手数料とらせろ。その代わり100万、今すぐ現金で目の前で払ってやる」と言ってくれたり。辞めたばかりなのに、どんどん仕事が舞い込んできた。すごく僕は運がいいですね。大企業の社長さんの前でもふざけて騒ぎますし、社長同士というか、友達同士のようになりますね。仕事になればきっちりセカンドをしますけど。本当に沢山の人に支えてもらっていますね。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
京都は世界一ブランドの利く田舎
田舎って人の繋がりで仕事するじゃないですか。それが全てではないにしても、繋がりがあると生きていくのに楽な場所です。東京の人も、海外の人も京都を田舎とは絶対に言いません。それは京都というブランドがあるからです。でも人の繋がりと仕事の仕方は、もう田舎そのもの。特に東京でやってきた人間からすると、もうやりにくくてしょうがない。でも反対に利用すれば、心地良いくらいスムーズに進む。簡単な紹介で、数珠繋ぎに人の輪が広がっていくのが京都。反対にこの初めの一歩がないと、いつまでも孤立しちゃうのも京都。良くも悪くも、この辺りかなと思っています。
東京とかね、地方のお客様と仕事をやらせてもらうのはラクですよ。「打ち合わせを京都で」と言うと、みんな喜びます。祗園に連れて行ってくれるんじゃないか、なんて期待も込められていると思いますが。「京都」って、結構武器に使えます。
    
(記載内容は2008年3月時点における情報です)