経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

「おもしろい」感覚を大切に且つ慎重さをもち、実践していく
好きな歴史上の人物を教えてください
織田信長

(尾張守護代織田家に生まれる。戦国時代から安土桃山時代の武将。卓越した戦略で周辺の大名を破り戦国時代を終結に導くが、天下統一を目前に家臣明智光秀の謀反により、本能寺にて自害。)

レオナルド・ダ・ヴィンチ

(1452年、イタリアのアンキアーノ村で生まれる。絵画、彫刻、建築、土木および種々の技術に通じ、極めて広い分野に足跡を残す。イタリアのルネサンス期を代表する万能の天才として知られ、「万能人(uomo universale)(ウォモ・ウニヴェルサーレ)」とも呼ばれている。)

2人に共通している点はどちらも発想力豊かで、奇想天外なことをやってのける点ですね。
織田信長はまず鉄砲という新しい戦術を行った人。他にもビロードのマントに西洋帽子を着用したり、晩年は戦場に赴くときも南蛮鎧を身に付けていたりと、奇矯な行動が多く、尾張の大うつけと称されましたが、その斬新さで後世に名を残す人物になったと思います。
ダ・ヴィンチは人間の域を超え、天才ですね。絵画、彫刻、建築、土木および種々の技術に通じ、極めて広い分野に足跡を残しています。彼らのように様々なことに好奇心を持ちながら、それをしっかりとカタチとして実践していくことをやっていきたいですね。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
チャップリン自伝

C・チャップリン著

チャップリンが好きとかではないんですけど、高校生の時に読んで衝撃を受けた本です。その当時はまだ小説などしか読んだことがなく、一人の人生を描いた自伝を読んだことはありませんでした。自伝の中では映画でおもしろおかしく演じているチャップリンだけではなく、その舞台裏で1人の人間として、試行錯誤しながら自分の人生を自分の力で切り開いていく姿がありました。人の人生とはこういうものかと、生きていくことはこういうことかと、大人の階段を上り始めた高校生という時期だったから、リアルに自分と照らし合わせたのだと思います。自立や大人になることを意識できた、転機になった本です。
習慣としていることを教えてください
余裕をもって行動する
集合時間や開始時間の10分前には必ず到着しています。せかせかしていると心にも余裕がなくなってしまい、いい結果が生まれるはずのものも、成果に繋がりにくくなります。また、社員に元気に「おはよう」と言いたいので、朝は必ず始業時間には出社します。朝から顔をつき合わせて、元気に仕事をしていくことは大切だと思っていますし、何より私自身が言ってもらえたら気持ちいいと思っていることだから、みんなにも大事にしてほしいですね。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
きっかけは与えるけれども、後はあなた次第
大学3回生の時にある教授が授業を始める前に放った言葉。「私は授業で、学生に理解をしてもらうつもりはない。きっかけは与えるが、理解するかどうかは皆さんの努力しだいです」と。教授の話す「きっかけ」とは、この事象はこの様に説明されているがわからない事がこれだけあるとか、この様なものが出来ればこの様に役に立つだろうとか、まずは自分で意味を考え基礎をしっかりと理解しなさいという内容でした。たとえ基礎であっても教わるだけで、理解しなければ、その先の応用であったり、やりたいことができないという事を教えられたのだと思います。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
信頼によるビジネス展開
昔から京都という土地でやらせてもらっていますが、京都の人は値段で取引先を見たりせず、サービス、それまでの実績で決める所が多くあります。ほんもの志向が強いのだと思いますし、レベルを下げたくないというプライドもあるのでしょう。その魂が京都の文化を発展させ、永く栄え続けた要因だと思っています。ですので京都という土地で商売をする為には高いサービスを意識せざるを得ませんから、大変でもありますが、いい緊張感を生み出す素晴らしい環境だと思っています。
    
(記載内容は2007年12月時点における情報です)