学生の頃から「生き方」について深く考えるようになる。実際に生きていく上でのメリットになる勉強をしようと、大学院では社会教育を研究。そのデータ処理を通じてコンピュータに深く関わり、コンピュータ専門学校にも通って基礎を身に付けた。大学院を修了後、高校で1年間英語の教師を務めたが、コンピュータの知識を買われ英興株式会社に入社。システムの企画・構築にゼロから携わり、工場の生産管理システムや様々な業務システム、ネットワーク環境の構築を進める。問題解決手法のスペシャリストとして実力をつける中、自ら判断し創り出すことに対して魅力を感じ、2005年に独立。オーガニック食品などを手がけるが、システム関連の依頼も相次ぐ。2007年9月に再起業しビジネスポートを設立。システムに特化し、そこにこれまで築き上げてきたノウハウを注ぎ込もうと決意する。
経営者を読み解く8つの質問
経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
“物事の捉え方はひとつではなく、正解はない”ということを今まで以上に実感するようになった
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
好きな言葉・座右の銘を教えてください
■人物データ
年齢 |
49歳(1958年4月生) |
社長就任 |
2007年9月 |
就任経緯 |
創業 |
出身地 |
徳島県 |
出身学校 |
龍谷大学、鳴門教育大学大学院 |
専攻 |
経済、社会教育学 |
趣味 |
合気道 |
■会社データ
法人を立ち上げると、一つ一つの判断に大きな責任を感じます。これが正解だと思っても、それは思い込みに過ぎず、他の人の別の考え方もあるんだということを考えるようになりました。法人として社会なり従業員の方達と関わっていく中では、自分中心の考え方は全く役に立たないですよね。私の仕事はシステム化を進めることですから、対象となる部門の業務をガラッと変えるわけで、その現場で働いていらっしゃる方の仕事を取ることにもなります。だとするとやっぱり理屈だけでは処理しきれません。気持ちの部分を押さえていかないと。形だけのマニュアルで一つの正解を押し付けて、不満を残したままシステム化を進めても結局失敗してしまいます。現場の方との密なコミュニケーションや、信頼感といったことがベースに無いと、システム化というのは進められないんです。全ての人と個人的に親しくなるなんて無理な話ですが、その視点は持ち続けないといけないなって。ちょっと理想に走りすぎかもしれませんが、大切なポイントですし、分かって頂けると思っています。