大学卒業後、父の経営する日興染織に入社し、1年間製造現場にて経験を積む。バブル崩壊後の低迷期に生き残りをかけて委託染色加工業から服地メーカーへと業態転換を図る中、『お客様の立場で』をモットーに営業にまわり、多くのアパレルメーカーとの直接取引を実現させた。その後、営業部責任者、専務取締役を経て、2006年4月に代表取締役就任。品質にこだわり、スピードやサービスなどの付加価値を高めてブランド力を創造することで、社員がプライドを持って働き、顧客に選ばれる会社を目指す。
経営者を読み解く8つの質問
経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
好きな言葉・座右の銘を教えてください
■人物データ
年齢 |
36歳(1970年7月生) |
社長就任 |
2006年4月 |
就任経緯 |
家業後継 |
出身地 |
京都府 |
出身学校 |
大阪学院大学 |
専攻 |
法学 |
趣味 |
ゴルフ、車 |
■会社データ
会社名 |
株式会社日興染織 |
業務内容 |
プリント服地の企画・製造・販売 |
創業 |
1967年10月 |
設立 |
1977年10月 |
従業員数 |
50名 |
売上高 |
8億1400万円
(2006年12月実績)
10億円
(2007年12月予想) |
会社HP |
http://www.nikko-print.co.jp/ |
代表就任直後に長期借入金の保証人の名義変更をしたんですよ。書類にサインしながら、「これはエライことやな」と感じましたね。同時に「会社の業績が良くなるのも悪くなるのもトップの方針と行動次第」という割り切りと責任感がグッと変わりました。
それで、去年就任1年目にして新たに東京支店を開設して、設備も増やしました。ファッション業界は東京が中心ですから、ここは開き直って多めのお金を使っても地固めをしようと…。
あとは、社員に対する思いは、変わりますねえ。トップになる前は「一緒になって頑張って稼いで給料を上げていこう」という感じだったんですけど、今はもっとひとり一人の良いところを伸ばして働き甲斐を作ってあげたいな…と。だから、それぞれに責任を与えて、自分の会社のことを好きになる、プライドをもって仕事に望める…そんな働く満足感を上げていきたいと、身に染みて思うようになりました。