(幕末の思想家、教育者。私塾松下村塾の主宰者として木戸孝允、高杉晋作を初め久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋、吉田稔麿、前原一誠等維新の指導者となる人材を教える)
(戦国時代の尾張国の武将。織田信長の父)
江口克彦著
他、松下幸之助氏関連の本
取引先社長から渡された雑誌付録のテープに入っていた戦国武将武田信玄の言葉
10年程前のことでしょうか。特に『情は味方 仇は敵なり』という部分には、苦しんでいた時期だけにハッとしました。社員に「この人の言っていることを聞いて成長したい」と思ってもらうためには、自分自身を変えて、決して相手を憎まず、情をかけながら、気づきを待つしかないんだと…。
ちょうどある社員に「私、この会社で誰一人尊敬できる人がいません」と言われたのも同じ頃ですかね。それで、「じゃあ、俺自身が社員の手本になろう。行動ひとつひとつに責任を持とう」と意識を変えたこともありました。
最近、その話をある社員にしたんですよ。彼は昨年の『西日本コンテスト』の優勝者なんですけど…。そしたら、彼も後輩の職人に「尊敬できる人がいない」と言われて、「『自分が彼らの目標になろう』と心に決めてきた」と…。実際その頃から、コンテストで賞を受賞して、積極的に技能士試験も受けているんですね。僕はねえ、実はこれがとても嬉しかったんですよ。お前もそう思ってくれたのか…とね。
年齢 | 45歳(1961年5月生) |
社長就任 | 2001年5月 |
就任経緯 | 家業後継 |
出身地 | 京都府 |
出身学校 | 京都大学、米コーネル大学大学院 |
専攻 | MBAマネジメント |
趣味 | 読書 |
会社名 | 株式会社バイカル |
業務内容 | 洋菓子(パンを含む)の製造販売、喫茶 |
創業 | 1955年4月 |
設立 | 1963年3月 |
従業員数 | 70名(正社員) |
会社HP | http://www.baikal.jp/ |
もともとは信長が好だったんです。幼い頃から父が洋菓子店を営んで、どんどん店舗を拡大していく様を見ていたし、自分自身も競争して勝つというようなところに身を置いてきて、ある意味、より大きな力を掴み取るというような信長の生き方が痛快でした。
だけど、だんだん自分が大人になっていく中でね、人間離れした力や強い意思で歴史に名を残した人よりも、その周辺にいる等身大の人たちの方に目が向いてきた。そうすると、この織田信秀とか吉田松陰とかは、自分の駄目さや小ささみたいなものを知りながらも、立派な人を見抜き、育てたというところが好きだなと感じるんですよね。
特に吉田松陰なんかは、直接指導した時間は非常に少ないながら、明治の元勲を何人も育てている。その具体的な方法論を、ぜひ会って聞いてみたいと思いますね。