祖父、父親も事業家だったこともあり、幼い頃から将来自分で商売をするのは当たり前だと思っていた。ランドセルを置いたら、家からほど近くにある父親が経営する喫茶店やパチスロ店で姉や兄と一緒に接客を手伝ったり、1回50円の皿洗いに夢中になるなど「稼ぐ」「働く」ことが楽しかった。働きたい気持ちを押し殺して父親にいけと言われて進学した大学だったが、任されていたファミコンショップの店長の方がよっぽど楽しく現実味を帯びているように感じていた。しかし、卒業をするにあたり英語の単位が必要になり、留学して英語力をあげる為にカナダへ。そこで外交官を目指して1日6〜7時間も勉強をして、親に迷惑をかけないようにホームステイする学生などに出会い、親から仕送りを受け、そのお金でマンションを借りて暮らしている自分が情けなく、なまぬるいと痛感する。人として自立していきたいと決意し、26歳で父の経営する会社に入社。28歳の時に突然父が病に倒れたが、兄に経営を教わりながら共同経営者としてチケットショップトーカイを切り盛りする。社長就任後、1店舗から始まった店は今や10店舗と拡大を続ける。「根っからの商売人」と語る神農氏は現状に満足せず、金券流通で世の中をあっと言わせる新たな仕掛けを練っている。
経営者を読み解く8つの質問
経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
好きな言葉・座右の銘を教えてください
■人物データ
年齢 |
39歳(1968年11月生) |
社長就任 |
2003年10月 |
就任経緯 |
家業後継 |
出身地 |
京都府 |
出身学校 |
フィリップス大学日本校 |
専攻 |
リベラルアート学科 |
趣味 |
ゴルフ |
■会社データ