経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」

クリエイターの個性を引き出せる器でありたい
高校卒業後、3ヵ月のフリーター生活を経て、時計メーカーにて販売・営業を経験。20歳でホテル業界に転職するも、思ったほどやりがいを得られず、ある出来事をきっかけに『本当にやりたい仕事』を探し始める。税理士や建築関係への転職を考えつつも、コンピュータへの興味からプログラミングを学び始め23歳でプログラマとして就職。1年後にはフリープログラマへ。1998年には有限会社を設立してオリジナルゲームソフトの開発・販売を開始し、2002年には東京へも進出。会社を『クリエイターの個性を表現できる場所』と位置づけ、自らは裏方としてクリエイターのモチベーションアップに力を尽くしながら、webページ制作やモバイルコンテンツ制作から各種ゲーム開発まで様々な分野で実績をあげている。

経営者を読み解く8つの質問

経営トップになってそれまでと変わったことは何ですか
責任感
21歳くらいまでは、仕事をなめていましたね。「いかにして手を抜くか」ばかり考えていました。でも、ホテルマンを辞めた後、「やりたいことはなんなのか」というのを真剣に考たんです。自分を追い詰めて、考えても考えても「何がしたいかぜんぜんわからへん」って、泣けてきて…。その時に「プログラムをやる」と決めて、そこから結構生き方が変わってきました。
2年間アルバイトしながらプログラムを学んで24歳の時にはフリーで仕事を始めました。『一人ででもやり遂げなければならない責任』を感じ、「必要とされる存在であるためにどうすれば良いか」ということ考え始めたのはこの頃です。
会社組織を作ってスタッフが増えていく中で、社内外から信頼される説得力のある存在でありたいと思うようになりました。社員からも取引先からも「この人になら任せられる」と、思ってもらえる存在でいることが経営トップの責任だと思っています。
もし、経営者になっていなかったらどんなお仕事をされていますか
サービス業
上級なサービスを受けなれている方にも満足していだだけるような、過剰すぎないしっかりとしたサービスを手がけてみたいですね。
僕はもともと、誰かがタバコを取り出したらスッと灰皿を差し出すとか、プレゼントに何かプラスアルファを添えるとか、そういうことをするのが好きなんですよね。社内でも「この社員にはこういう言葉をかけてあげるとモチベーションがあがる」とか、「こうするとお客さんに安心してもらえる」という思いを持ちながら仕事をしています。お互いが気持ちを豊かに働ける場所にしたいんです。
この経営者という仕事も、裏方というかサービス業みたいなもので、僕はスタッフが気持ちよく働けるよう、良いものが作れるよう環境を整えてバックアップする存在でありたい。「こういうものを作りたい」という、クリエイターのモチベーションの根源をなくさずに持ち続けて、社員たちの個性を表現させてあげられる器でありたいですね。
好きな言葉・座右の銘を教えてください
表裏一体
何か辛いことがあったときに、自分の力で解決しようとせずに占いや信仰なんかに頼ってしまう『人間の弱さ』みたいなものがすごく嫌でね。その辛い出来事は捉え方次第で良い出来事に変わるかもしれない…裏返せば何か得たものがあるんじゃないかと、そんなことを中学2年生くらいで思ったんです。
良い出来事があれば気分が良いし、悪い出来事があれば落ち込む。でもそれに振り回されないように自分を戒め、学ぶことを意識していたいと思います。ドブにはまってもね、「ここにドブがあることがわかってよかった」と思えば、それは良い出来事ですからね。