経営者の生き方から自分を活かす働き方発見・学びサイト「CEO-KYOTO」
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好きな歴史上の人物を教えてください
豊臣秀吉
(信長、秀吉、家康の中であえて言うなら)
『鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス』と例えられる秀吉のやり方が、自分自身に一番近いと思います。倉庫整理で偶然見つけた昭和初期の手ぬぐい。それを「復刻しよう」と奮起したのですが、戦後ずっとタオル卸でやってきた永楽屋は既に染物のノウハウを失っていました。当然、戦前の取引先との関係も完全に途切れていました。それに、そもそも倉庫で見つけた手ぬぐいは、うちが染物を扱っていた時代に、採算度外視の道楽で作っていたものです。それを『安定した高品質で作り続けて商業ベースに乗せる』『1年後に小売店を出す』なんて業界内では夢物語みたいに思われていました。それでもまず、出てきた手ぬぐいを一点一点カメラに収め、図案の由来を図書館で調べ、織りと染めの技術を持つ協力会社を探して、7人で休日も返上して走り回りました。図柄によって染めの難しさも違い「やってみないわからない」ことの連続でした。だからこそ、これ以上ないと思える品質のものが出来て、それが多くの人に受け入れられた時には本当に嬉しかったし「やっぱりいいものは売れるんや」と確信しました。
座右の書・感銘を受けた本を教えてください
世界一わかりやすいマーケティングの本
山下貴史 著
その時々で興味がある本を手に取りますから、入社後、経営トップになる前は「倒産したらどうなるか」という本ばかり読んでいました。それくらい状況は悪くて、「絶対潰れる」と思っていましたから。座右の書というようなものではないですが、最近読んで面白かったのはこの『世界一わかりやすいマーケティングの本』。マーケットや販売チャネルについて実際にある商品や販売戦略を例にとって書いてあり、題名どおりわかりやすい。本を読んでその著者の考えに触れるというのは人との出会いと同じだと思っています。特にトップになってからはベストセラーには必ず目を通しますね。
習慣としていることを教えてください
筋トレ 散歩 半身浴
1年位前から腹筋、背筋、スクワットを1日最低100回、調子の良い時は200回ずつやっています。あとは会社から家までの6キロ程の距離を1時間ほどかけて歩き、週に1回はお風呂で半身浴もしています。ゆっくりリラックス出来て、いろんなことが考えられますから。
生き方・考え方に影響を与えていると思う出会い、言葉を教えてください
特定の人、言葉は無し
友人が祇園でバーをやっていまして、よく飲みに行きます。リピーターが多くて、本当に人間関係を大切にして商売をしているお店なんです。そこは、物を売っているようで実は人を売っているんですね。そういうひとりで飲みに行けるバーが何軒かあって、オーナーやお客さんたちと話をすることがとても勉強になります。そんな日々の出会いや言葉を大切にしたい。昨年11月に誕生したアートデレクター浅葉克己氏とのコラボレーション手ぬぐいも、実はたまたまバーで隣り合わせた人の縁で実現したものなんですよ。
最後に京都という地で事業を展開してよかったこと、大変だったことを教えてください
すべてが良かった
店を持って商売するなら、京都ほどやりやすいところは無いと思います。うちも東京への出店を考えていくつか調べたことがあるんですが、東京はすぐに新しいビルが建って、人の流れが変わってしまう。でも京都の八坂神社の場所、清水寺の場所は変わらない。やっぱり京都に来た人は寺社仏閣を見たいから、人の流れも変わらないんです。株式会社エイラクヤも祇園に3店舗出していますが、すごく活気のある商店街ですよ。京都は本当に大きなパワーを秘めていると感じています。
(記載内容は2007年2月時点における情報です)
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■人物データ
年齢
42歳(1964年8月生)
社長就任
1999年4月
就任経緯
家業後継
出身地
滋賀県
出身学校
彦根工業高等学校
専攻
工業化学
趣味
卓球
■会社データ
会社名
株式会社エイラクヤ
永楽屋 細辻伊兵衛商店
業務内容
綿織物製造小売
創業
1615年(元和元年)
設立
1959年4月
従業員数
53名
会社HP
http://www.eirakuya.jp/