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ユニークな採用法で、器用で負けん気の強い人材を採る−商工ジャーナル2月号

東京・三鷹市の三鷹光器株式会社(中村勝重社長)は、宇宙観測機器や
三次元位置決め測定器などの産業機器を手がける。特に、脳神経外科手術用の
顕微鏡スタンドは、北米市場で約70%のシェアを獲得している
世界の最先端技術を有する町工場。

同社は社員40名と規模は決して大きくはないが、その採用法はユニークだ。
就職希望者には、試験問題をすべて事前に教えてしまうし
20年間出す問題も同じ
自分の顔や電球などのデッサンや模型飛行機作り
そしてACアダプターがどうなっているのかの説明(文系)と
配線図を描く(理科系)など
また、昼食も一緒にとり、食べる速さで、負けず嫌いかどうかを見たり
小骨のある魚を出して箸の持ち方を見たりと本当にユニークだが
確かに人材を見極めるということを考えると理にかなっている。

初任給の設定の仕方も、三鷹光器(株)らしい。
中卒でも試験が百点満点なら21万円払うといったように
額は、学歴に関係なく試験成績で決まるというのだ。

業績回復基調の中で、採用人数を増やした企業が多く
採用環境はかなり厳しくなってきているのが現状だが
中小企業にとっては、良い人材を確保できなければ死活問題だ。

だとすれば、他社ではなく自社で
より活躍する人材を見極め採用することが不可欠だ。

どういう人材であれば活躍できるのか?
人材要件をもう一度見直し
他社にはない独自の採用基準や採用方法を考えることも必要なようだ。