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遊ぶ奴ほどよくデキる−大前研一/小学館

「オン」と同じぐらい「オフ」にも若いうちから神経を使い
クレバーに時間、金、余裕を生み出して大いに人生を楽しんでもらいたい
という大前研一さんからのメッセージ。

遊び、旅、お酒、家族、子育て、老後、、、等々
余すところなく、人生を謳歌するための考え方が披露されています。

その中でも、7章の「目から鱗の子育て術」は
自分の子供への教育というだけでなく参考になる部分が盛りだくさんだ。

例えば「アカデミック・スマート」と「ストリート・スマート」
前者は、学校の成績がいいタイプで、決められたことを
効率よくこなすのは得意だが、経験のない新しい自体に直面すると
対応できず、挫折してしまう人間。
後者は、現場の体験が豊富なタイプで、人間関係の構築が得意で
社会に潜むチャンスや危険に対しての嗅覚に優れ、一度や二度の
失敗にへこたれない。道なき道に遭遇しても独特の嗅覚で
突破口を嗅ぎつける人間。

著者は、家庭は子供をストリート・スマートに育てる場にすべきと主張する。

「子供の質問に答えるな一緒に考えよう」
「子供と一緒にご近所のフィールドワークにでかけよう」など
子供に対して、teach(教える)するのではなく
learn(学ぶ)するのを手助けするスタンスこそが必要だと
著者自身で実践している内容が書かれている。

この本全体に貫かれているのは
自分の人生は自分のものだからこそ
意志をもって歩んでいこうということ。

普通のサラリーマンには無理だ
もっとのんびりだらだらするのも人生だ、、等々
できない理由を探すのは簡単だが
できるようになるためにどうすべきかを考えるべきだろう。
また、自分の人生であれば、同じ「だらだら」でも
意志を持って「だらだら」すべきだ。
そう考えて読み進めると得るものも多いのではないか。

この本は、週刊誌の連載記事に加筆改稿したものなので読みやすく
大前研一氏の他著書と比べて気楽に読め進められる。

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